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超海の関連記事が日本の新
聞 に載りました
(2003/10/1)
 
2003年(平成15年)2月7日中部経済新聞
日本で果たせなかった業界ナンバーワンを実現する?
「新規ユーザーを獲得したい」「低コスト商品を輸入し、日本で拡販する」等々。
海外進出する企業の大半は、明確な経営目標を掲げている、はずである。
ソフト開発や外国語学校の経営、翻訳、通訳サービスなど多岐に渡る事業を展開する、
ティーチャーター(本社名古屋東区泉一/一四/三、電話052-972-8983、松永直人社長、
年商一億円)のソフト開発担当者宮下江里子が中国浙江省杭州市にFA(制御系)ソフトの開発企業
「杭州超海科技有限公司」を設立したのは昨年の八月。
設立理由はこれまでになく面白い。 
 
「收益シルクロードで風化している遺跡の保護費用に充てたい」。真剣な表情
で話す宮下、彼女は一九九○年夏、日中文化交流隊員に選ばれ、初めて憧れの
シルクロードに足を踏み入れた。以降、ニヤ遺跡を始めとするシルクロードの
とりことなる。「二カ月間現地に留まり、砂漠に埋もれる遺産を見つめつつ、
中国の懐の深さを再認識できた」と振り返る。遺跡保護に必要な資金は邦貨で
約百億円といわれ、全面支援は諦めたものの、「何らかの形で保護にかかわり
たい」との想いを強くする。 
 
会社の理解もあり、三百万円を個人出資し、資本金一千万円でFAソフト開発会
社を浙江省に設立、自身は日本の取締役に相当する董事長に留まり、社長であ
る総経理を含め、常勤スタッフ全員を中国人で固める。收益は遺跡の保護修復
に使いたい、と言う宮下だが、経営に関しては自らの方針を貫いている。
 
「女性であるが故に前職(大手ソフト開発メーカーに勤務)でも正当に評価されているのか、考えさせ
られたことが何度もあった。この疑問を中国法人に置き換えた。懸命に仕事をしつつも、いつの間にか
上司として日本人が送り込まれてくる。これで、中国人スタッフのモチベーションを維持できるのか」。
自らの経験を生かした人材配置といえそう。  
 
浙江省.杭州市に決めた理由は上海から鉄道で二時間という利便性に加え、北京、大連などと並ぶ中国の
IT重点発展十大都市のひとつであり、各種優遇策に恵まれ、人材確保も容易なこと。
「学園都市で中国全土から優秀な学生が集う。日本では確保が難しい技術系に人材も豊富」と“決め手”
を話す。取引先は設備機器や自動車、工作機械部品メーカーなど日系進出企業であり、
ソフト開発も生産設備の制御系(FA)に絞っているだけに圧倒的に大手が多い。現地ローカル企業との
決済トラブルは珍しくないだけに、結果的に危険回避につながっている。
「今後も、現地で使用するシステムの開発は現地で行う」と言い切る。 
 
初年度の売上高見込みは四千万円程度。「利益はトントンかな。二年目は売上高一億円が目標。」と
笑顔を見せる宮下、「一刻も早く報酬の一部を遺跡保護に寄付したい」と目を輝かす。
(敬称略)
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